鏡開き

今日は鏡開きだ。正月のお餅をぜんざいに入れて食べる日である。毎年、前日の夜おもむろに豆を煮てぜんざいを作り、その間にお鏡餅を切って準備するのが私の日課になっている。今年の豆は丹波産の大納言だった。新豆だったので柔らかくなるのが予想よりも早く、煮くずれてしまった。今年も従業員や両親や兄弟、お世話になった方々、たまたまその時居合わせた患者様などに食べていただいた。私はぜんざいなどの甘いものが好きなので、二杯くらいは食べるのだが、それほど甘いものが好きではない人も気持ちよく食べていただき、感謝しています。
 ところで、なぜ、この時期日本人はぜんざいを食べるのでしょう。豆の中にはビタミンB1、B2など多くの栄養が含まれています。寒いこの時期、かぜなどの病気にかかりにくい栄養補給の方法として理にかなっています。何気なく年中行事として行っている様々の習慣は、長い歴史の中で作り上げられた日本の知恵ではないでしょうか。2000年続いている日本の文化をもう一度見直しましょう。