鳥インフルエンザ

Inoue_Hideto2007-01-14

 とうとう鳥インフルエンザが宮崎で発生した。鳥インフルエンザの中でも特に病原性の強いH5N1型のウイルスが宮崎の飼育場で確認された。WHOでは、この強毒のウイルスにより鳥インフルエンザのアジア地域での大量発生を心配していた。インドネシアでは、鳥インフルエンザに感染した人が77人いて、59人の死亡が確認されている。日本でも渡り鳥などの糞からのウイルスの伝搬を予想し、各地で感染予防の取り組みがなされてきたにもかかわらず、今回の事態が発生したのである。発生の予測はできていたにも関わらす、こういう事態になってはじめて本格的な対策をとるのが、残念ながら我が国の実態である。政府やお上のいうなりになっていたのでは、自分の身が危ない。自己防衛をするしかしょうがない。鶏肉製造業者も厳しい経営状況の中では十分な対策が取れなかったことは、察しがつきます。やはり、公的な機関がもっと真剣に危機感を持って予防策を取っておくべきだったのではないだろうか。
 我々医療従事者としても、鳥インフルエンザに限らず、肝炎やエイズなどの感染予防に取り組んでいる。スウェーデンのマッケゲティンゲ社では、医療器具の洗浄、滅菌のための様々な機械を提供している。歯科の領域でも、小型の洗浄消毒器や高圧蒸気滅菌器が昨年日本でも発売されるようになった。患者様や医療従事者へのいろんな病気の感染予防の為にこのよう機械がどんどん普及する事が望まれる。