18歳で選挙権

 18歳で選挙権が得られる法律が成立した。来年から18歳の人が選挙に参加することになったのである。18歳で<オトナ>になることが認められたのである。当然のことながら、お酒も飲めるし、タバコを吸うこともできる、カジノにも入れる。と思って良いのであろうか。そうあってほしい。つまり、高校生が酒を飲んで青春を謳歌するのである。その一方でそれに対する責任も負うことになる。日本では、一人前になる年齢が遅すぎる。常々思っていることであるが、小学生くらいの子どもでも一人前の人として扱うべきであるし、子どもの意志や権利を尊重すべきだと思う。
 責任を伴う自由の権利を獲得すると同時に社会にも責任を負うべきである。世の中のことを全く知らずに、選挙権だけを有するのはおかしいと思う。以前からの持論だが、高校生を卒業した後、全ての人は兵役やボランティアなどの社会経験をすべきで、大人になるための試練を乗り越えてほしい。年齢だけでその人が大人かどうか判断することはできない。ベーベル平和賞を受賞したマララさんは、年は若いが行動も考え方も、自己中心的ではなく、世界の平和と人類の進歩をを考えている。日本の子どもたちは、平和ぼけしていて、この日本人が手にしている自由や平和が何らかの犠牲の上にたっていることを知っているのでしょうか。
 18歳の人に選挙権を与えると同時に、世界の現状と歴史、日本の現状と過去の歴史、について甘い認識ではなく本当の事実を知ることが重要だ。情報は限られメディアを通してからしか入って来ないという事実を認識しなければならない。どこに本当の真実があるのかを日々の生活の中で見聞きしておくことが必要なのではないか。情報源を広い視野で獲得し、それぞれの人が、常に自分の考え方を持つべきだと思う。