開院28周年

 今日、7月21日は当院開業28周年の記念日である。この間、来院していただいた患者さんの数は12000人以上、埋入したインプラントの数は4000本以上である。多くの方の歯科治療をさせていただいたものである。歯科医院経営はどうだったかというと、経済的にはゆとりがあるわけではないが、職員も40人を超え、人を育てて社会に貢献できた部分はあると思う。歯科医療の担い手として、この間、歯科医療はずいぶん変化したと思う。30年前では理想であっても実現できなかった治療法が、現在では実現できるようになっている。インプラントの分野で特に大きく変化したのではないだろうか。自分の歯科医師としての実績を積み重ねてきた時期が、丁度、インプラントの治療法が発展する時期と一致したことは、自分にとって幸運だったと思う。
 自分の幸運については、現在まで、様々な出来事が思い出される。治療の面でも、経営の面でも非常に厳し状況に見舞われ、崖っぷちに立たされた時に誰かに助けていただいたりしたことが、たびたびあった。現在の自分の環境ができたのは、自分が今まで会った多くの友人や患者さん、職員の人たちの多くの出会いがきっかけになっている。今後も多くの人に出会い、その人たちにお世話になり、自分が社会に役に立つ人間になっていくのだと思う。自分の周りに人たちに感謝します。
 この28年、歯科医師としての自分の思いは実現できたのだろうか。治療の内容に関しては、妥協なく自分の思うような治療ができる環境を作ることはできたと思う。ただ、この環境を維持、あるいは発展させるためには、歯科医院の経営という面での取り組みをしなければならない。自分の好きなことだけをしていれば良いという環境まではできていない。ただ、自分のしたいような治療を妥協なく実施して、それで経営的にも安定しているという環境を作りたいものだ。

今、最も興味のあることは、Teeth in Hourである。これはインプラントの手術直後に最終補綴物を装着するという方法である。この方法は、CTのデータををもとに、インプラントの正確な埋入位置や深さをあらかじめ決めておき、手術用の装置を作製し、その装置をもとにして最終補綴物を作製しておき、実際の手術を行い、その直後にこの補綴物を装着するのである。来院回数は3回ですみ、期間は約一ヶ月半ですみます。さらに手術のダメージも最小限ですむので、施術後の腫れや痛みがほとんどないような手術が可能です。これは手術する側もされる側のとっても理想的な方法だと思う。ただ、この方法は骨の条件が良い場合にしかできないという制限もあります。この方法は、最終補綴物をチタン製のネジ止めによる方法で作る必要があり、技術的にも高いレベルの精度が要求される。困難なだけにやりがいもある。この方法はまだ実績が少ないし、経過も短い。今後、この方法を多く実施し、ノウハウを作っていきたい。今後の大きなテーマとして取り組みたい。

下の写真は、先日社員旅行でチェジュ島へ行ったときの写真である。



 

レット・ミー・ラヴ・ユー

レット・ミー・ラヴ・ユー

クロスFMで、最近紹介したCDで、お気に入りを紹介します。リーサのCDです。特にシェルブールの雨傘が最高です。シャンソンなんだけど、ジャズです。なんと、彼女、日本の桑田佳祐の曲を聞き、彼女が英語の歌詞をつけ、ジャズ風にアレンジした曲が収録されています。これもなかなかのできで、原曲とはまた違う良さを出しています。