インプラントの禁忌症

 インプラントをしてはいけない人とはどのような人でしょうか。全身的な病気があって、インプラントの手術に耐え得ない場合。それと、インプラントを埋入しなければならない箇所に充分な骨が存在しない場合。骨の病気で、インプラントと骨が接着しそうにない場合。等が挙げられる。ただ、インプラントの手術は外科的な侵襲の程度でかなりの幅があります。全身の健康状態を考慮すると長時間の手術には耐えられないというような時には、歯ぐきをはぐらずに手術する事もできます。また、感染しやすい事が予測される場合には、手術中に抗生物質えお点滴静注する事により、リスクを回避できます。以前は、血液溶解剤を投与されている場合には、一旦投与を中止してから手術をしていましたが、現在では投与を中止せずに手術をします。それは、バイポーラーという止血用の電機メスを効果的に使うようになったからです。
 つまり、以前では手術ができなかった人に対しても、適切な十尾をする事により、インプラントの手術は多くの人に対して実施可能な時代になって来たと言えます。案ずるより産むが易しのことわざどおりで、対策をとる事が新しい道を開く事になるのですね。