cocoCHANEL

Inoue_Hideto2009-08-20

 久しぶりに良い映画を見た。ココ・シャネルである。今、福岡ではKBCシネマで上映されている。シャネルのブランドのことは言うまでもなく有名だが、そのブランドが超一流になるまでのは、様々なドラマがあったことがよくわかる。主人公の晩年の映像と、若い頃の話が自然に映画の中で行き来して、映画本来の効果が十分に発揮されている。なんといっても、晩年役のシャーリーマクレーンの存在感がたまらに。彼女の魅力的な30年前の映画、<アパートの鍵貸します>などの映画を知っている世代のものとしては、老け役でも凛とした存在感が感じられる。
 映画を見て、シャネルというブランドの歴史を学ぶことができるし、このブランドがただ高級な洋服から出発したものではなく、女性が着やすい活動的な洋服の開発に大きく貢献していたことがわかった。また。このブランドを立ち上げた主人公は不幸な少女時代を経て、チャンスをものにしてのし上がっていったことが映画を通じてよく理解できる。映画をみて、そのときどきどきして、引きつけられ、苦労が報われて成功することを自分の人生に重ね、今後の人生に夢と希望をもたらすような気分にさせてくれる映画なのである。おすすめです。