時間

 中学、高校時代、寸暇を惜しんで勉強した記憶がある。計画的に学習の時間割を自分で作製し、休憩の時間もきちんと予定に入れて、効率的な学習法を自分なりに実行していた。時々思うのだが、このようないわゆる受験勉強の時期に実行していたような学習法をその後の人生でずっと実行したら、スゴい人になるのではないかと思う。でもなかなかこれが実行できない。受験勉強が終ればやっと勉強しなくてすむと嬉しくなって、勉強を止めてしまう。それを、社会人になっても続けている人もいることにきがついた。それぞれの業界で成功した人は、程度の差はあるかもしれないが、人一倍その仕事の研究をしているはずだ。それは受験勉強のような種類のものではない。本質的なことに取り組むような種類の勉強だと思う。これも、中途半端ではダメで、何かに取り組むときは徹底的にしなければ、得るものはない。
 つまり、生涯学習の必要性を再認識する今日この頃だが、そのことを強烈に私に訴えてきたのが、一条真也氏である。自分の仕事に役立てるためだけではなく、自分の人間力を高めるために本を読むことも必要だ。彼はその実践者である。忙しいなどと言ってる暇があったら、本を読もう。