読書
<孔子とドラッカー>(一条真也著)を読んだ。著者の一条真也氏の博学ぶりをまざまざと見せつけられた、一冊であった。経営のシンボル的存在のピーター・ドラッカーと孔子の教えの共通点を具体的に示しながら、世界の賢人たちの教えをわかりやすくしかも具体的に述べている。その手法は塩野七生のローマ人の物語が綴られる時に、作者の率直な感想が具体的な史実の中にちりばめられていることと同様だった。つまり、難しい話を身近に感じさせてくれるものである。その書物の中で記されているテーマは人間の生き方と経営の方法につきると思う。中村天風の言葉も多く引用されていたので、作者との共通点を見いだすことができて嬉しくなった。
実は、この書物、私の知人を通じて作者の一条真也氏が私のブログを見られたことがきっかけで、私に直接お贈りいただいたものなのです。彼のホームページを拝見し、その見識の深さ、経営者としての志の高さに感動していた矢先、彼からすばらしい贈りもをを頂き、またその内容に感動しきりでした。この書物の内容はとても、すべてを即座に消化しきれるようなスケールのものではない。今後ときにふれ、何度も読み返したい一冊である。また、巻末の参考文献の数がまたすごい。興味ある書物を読もうとしても、私の一生をかけても読み切れないくらいの多さだ。作者の一条氏はこれらの書物の内容を十分に噛み砕いてわかりやすく記している。つまり、長い書物の重要な部分だけをいたるところから縦横無尽に解説しているのである。
何とも読書とは大切なものだと、痛感させられました。一条真也様、ありがとうございます。
- 作者: 一条真也
- 出版社/メーカー: 三五館
- 発売日: 2006/04
- メディア: 単行本
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