オバマ氏の演説集

Inoue_Hideto2009-01-07

 アメリカの次期大統領、オバマ氏の就任が今月20日に迫ってきた。彼の就任演説を聞きたくてワシントンに400万人の人が集結する可能性があるという。その日の飛行機やホテルも予約でいっぱいだそうだ。5年前までは無名の国会議員でもない彼が、2004年の民主党大会の基調演説をする事になり、その演説が絶賛を浴びた。その後、彼の演説は益々評価され、ついには民主党の大統領候補にまでなってしまった。大統領選での彼の演説は共和党のマケイン氏を圧倒し、ついには大統領にまてなってしまった。彼の成功の大きな原動力はその演説だった。彼の主だった演説が本になり、日本語訳付きのDVDが発売された。この本を早速購入して、彼の演説を聞いてみると、なかなか迫力のあるものでだった。一般聴衆に分かりやすい言葉で強調すべきところは、同じ言葉を繰り返したたみかけるように訴えてくる。
 2004年の民主党の基調演説の際には、感動のあまり涙を流す人もいたという。アメリカの国民は、そのようにして人々を感動させ導いてくれる人を応援するのですね。日本人はどうでしょう、感動的な演説をする政治家がいるでしょうか。政治家の演説を聞いて、感動したことがありますか。面白くて引き込まれる話をする人はいますが、内容がすばらしくて涙を流すほどの演説をする人はみあたりません。聴衆である国民が政治や政治家にそのような演説を期待もしていません。まず、我々国民が本気でそのような政治家を熱望しなければならない。リーダーの人間性や先見性が国の行く末に大きな影響を及ぼすのだから、そのようなリーダーが日本でも出現する事を期待したい。