初午の大祭

 今年は2月12日が初午である。私の家にお祭りしている伏見稲荷のお稲荷様は猿田様という。私の師匠の鎌田乘榮先生から譲り受けたもので、気持ちだけのお祝いを今年もすることができた。約30人の人に集まっていただきました。お神様も喜んでいただいたことと思います。ご参詣していただいた親戚の方や、ゆかりの知り合いの方に感謝いたします。初午というのいは、約1300年前から伏見のお稲荷様で行われている行事で、この日は全国から多くの参拝者が集まる。初午のいわれは、神様がおりてこられた日が午の日であったことにちなんで、その年の最初の午に日にお祭りをするようになったことが始まりだとされている。
 いうまでもなく、お稲荷様というのは商売繁盛の神様である。あらゆる分野の商売する人たちが信仰の場として、あがめられてきた。1300年もの間、親から子、子から孫へとつながって現在にいたるのである。人は次から次に死んでゆくが、神様はずっとそこへ鎮座ましているのです。人間の命には限りがあります。その間、自分や自分の身内などが幸せの活きていけることを皆望んでいます。そのために人はまじめに働き、何かを祈っているのです。その祈りの対象や祈りの方法を知らない人も多くいます。その方法を教えてくれるのが、いわゆる先達(せんだち)といわれる人です。神様のことなど一般の人にはよくわかりません。神様と一般の人をつなぐ役割のひとが必要なのですね。
 私には、母親のおかげで神様とのつなぎ役の方を師匠の持つことができました。その方から教わったことを自分なりに実行しています。今後、私の周りの人にそれを伝える役割もになっているような気がします。自分一人で活きているわけではありません。自分の周りの人の役に立ち、何かをつたえていかなければならないのですね。