ファジー

 二足歩行ロボットの分野では日本の技術が世界に先駆けているという。二本の足でたち、さらにまっすぐ歩くという行為、これは人間では普通に出来ることだが、機械に行動のパターンを学習させることが難しい。機械的な動きだけではぎこちなくなるのである。そこで活用されたのが、ファジー理論だ。コンピュータでは判断しにくい曖昧な部分を残すという理論だ。この曖昧さは実は人間の生活のなかではなくてはならないことのようだ。
 歯科医療の分野でも上下の歯の噛み合わせについていうと、ガチガチに噛み合わせの関係を決めてしまうと、噛みにくい。前後左右に少し遊びのある位置関係にしておけば、噛みやすくなるのである。人間生活には遊び心が必要なのですね。精神的にもがんじがらめに自分を追い込んではいけませんし、他の人に対しても逃げばをつくあげるくらいのゆとりが必要なのでしょう。