丸元淑夫(料理研究家)

 ビタクラフトの鍋の使い方は結構難しい。メイカー側が用意してくれている手引書をもちろん参考にしなければならないが、具体的にビタクラフトを使って調理する方法のレシピ集がある。これは、作家で料理研究家の丸元淑夫氏が書いた書物に掲載されている。彼は作家であるが、自然食で作るおいしい家庭料理の研究をしておられて、写真入りのわかりやすいレシピ集になっている。食材に関する記載も具体的なので、たまにしか料理などしない人でもわかりやすい。
 最近、定年退職後に旦那が家族から(妻など)やっかいもの扱いをされてしまうことがあるようだ。そのような状況になることを回避するためであろうか、熟年時に料理の勉強をする旦那衆がいるという。いわゆる男の手料理なるのもである。多少はコストがかかってでもこだわりの手料理の方法を知りたい人は、この本をぜひ参考にしていただきたい。自分の食べたいものを時間をかけてじっくり作り、時には家族に振るまうのもようでしょう。以前、そごうの鍋売り場で聞いた話だが、ある病院に入院していた人が退院時に先生に勧められてビタクラフトの鍋を買いにくる方がいるそうです。その病院の先生はビタミンの勉強をされていて、ビタミンが調理しても逃げないこの鍋の効果をよくご存じなのでしょう。生命に関わるような病気をした人にしてみれば、少々高価な鍋でも健康に良いのなら惜しくないということだと思います。