ゴルゴ13

 学生時代、試験勉強をよくしたものだ。とにかく、60点獲得しなければ、進級できないのである。試験の範囲が本一冊という試験であるから大変だった。救いは毎日一教科だったので、前日の頑張りが非常に重要である。大学は6年間だったので、受験時代から計算すると10年以上試験勉強し続けて、大学の高学年くらいになってやっと、合格するための勉強法を習得できたと思う。その頃、私がやっていた勉強法をご紹介してみたいと思います。これは、9年ほど前に取ったケアマネージャーの試験の際にも活用されたのです。
 簡単に申しますと、試験当日に出題される可能性の高いテーマを試験前日に覚えるための準備をするのです。人間の脳の記憶装置は、繰り返し反復することにより力を発揮します。前日に一回だけ覚えても記憶力は発揮できないのです。繰り返しの反復というのは、最低でも3回はかかります。つまり、出来れば一ヶ月ぐらい前に試験の出題範囲を総覧します。ザーと目を通すのです。その時は覚えるということは全く意識してまなりません。出題範囲が広くない場合は、全体を一応読んでみて、大事なカ所に鉛筆で線を引きます。二回目の時は線を引いたカ所だけ読んで特に重要なカ所に赤鉛筆を引くのです。そして三回目のときに、赤鉛筆に線を引いたカ所を覚えるための資料作りをします。
 この資料作りというのは、出題者になったつもりで試験問題を作製します。その際、最も重要なテーマから順番に問題を作製します。10問から20問くらいの問題を作るのです。その問題が出題範囲全体を網羅していることが重要です。問題ができあがったら、模範解答を作製します。これは、教科書やノートを見ながら、出来るだけ箇条書きにして作ります。このとき、まだ覚えようとはしなく良いのです。とにかく的確にポイントを押さえた模範解答にします。だいたい、5〜10枚くらいにまとまると思います。そして、試験前日はこの模範解答をひたすら丸暗記します。何度もぶつぶつ言ってみたり、紙に書いたりして暗記します。それまでに一応試験の出題範囲のことは頭に入っていますから、このポイントをしっかり暗記することで、当日解答を書くことが出来ます。もしも本番で、自分が作り暗記した試験問題からの出題がまったくなかったとしたら、これはもうあきらめるしかありません。はっきり言って山をかけて準備せざるを得ないのですが、山のかけかたが的外れにならないように、準備することが重要なのです。
 なぜ、ゴルゴ13かと言いますと、人間の記憶容量には限界があることを認識しなければなりません。つまり、毎日試験がある場合、その日に覚えた内容を頭の中から出してしまわなければなりません。そのために、試験が終ったら、コミックなどを読んで頭を空っぽにするのです。私が学生時代に読んでいたのが、<俺の空>や<ゴルゴ13>、<三国志>等です。中でも、ゴルゴ13は、最近また読み直しているのですが、読み応えがありますね。