スポーツカー

 子供の頃、ポルシェなどのスポーツカーのミニチュアカーでよく遊んでいた。先月、小倉井筒屋の正面玄関にフェラーリが展示されるというので、早速見学に行った。赤と黒が展示されていた。美しい形と迫力のある存在感が漂っていた。見た目には非常に魅力的な車である。黒い方の車は後ろにエンジンが設置されていて、エンジン上部のボンネットの一部はメッシュになっている。つまり、雨が降ったら中に水が入ってしまうのである。この車は日常的な使用の為に存在するのではない。所有者はこの車を保管するための車庫も所有し、所有者はこの車を所有していることに喜びを感じ、せっせと毎日のように磨いているのであろう。雨の日になどは乗らないのである。
 このようなスポーツカーというのは、その存在自体が非日常である。そしてまた、このような車に乗って街を走る時は、何か自分が映画の主人公になったかのような錯覚を覚えさせ、気分が非常に良いのである。実は私も、昨年、メルセデスベンツにSLというオープンになるスポーツカーを買ってしまった。ちょうど欲しいなと思った時にタイミングよく特別色とホイールなどが特別仕様の限定車が販売されており、そのカタログを見て一目惚れしてしまったのです。冷静に考えていたのでは絶対に購入しない車だが、100台限定などと言われると早く購入しなければならないという心理状況に陥ってしまいました。