使命

 人は生まれながらにそれぞれの使命を持って生まれるという。不幸にして幼い時に命を失われる子供もいるが、その子は親たちに何かのメッセージを残しているのである。幸いにして長寿の人でも自分では身の回りの事ができなくなり、周囲の人たちに迷惑をかける場合があるが、このとき、身を以て老いるということの意味を周囲の人たちに伝えるのである。学生から大人になり、社会に出た時に自分という人間の本当の使命について考えることがあるだろうか。ほんとに真剣に自分の人生を振り返って自分という人間の使命は何だったのかを考えてほしい。そのとき、自分という人間の本当の使命に気づき、それを全うできれば、これほど幸せな人生はないと思う。
 自分が今おかれている環境ははたして自分にあっているのだろうか。今の自分の仕事は自分にあっているのだろうか。などという疑問を抱く時が誰にでもあると思うが、自分という人間がその家庭に生まれ、その場所で成長し、学校へ行き、就職をする。全く自分と同じ経歴の持ち主などこの世には他にません。今、自分がおかている立場の人間は自分一人なのです。自分の今までの人生を無駄にせず、今の自分にできる最大限の行動をとる意外、自分という人間を表現する方法はないのですね。自分の意思に関係なく様々な出来事が自分の周りで発生し、自分意思に関係なく自分の行動が規制される場合のあるが、それをすべて素直のい受け止め、全部抱えて活きていくしか自分を実現できないのです。全部、今後自分に与えられた使命を全うするために必要な経験なのだと思えば、少しは気が楽になります。自分という人間は、自分以上にはなれないし、そして自分以下の自分になってはならいのですから。