政治感

 久間防衛大臣が辞任に至った。安倍内閣の政治判断が今回も間違っていることを世間に知らしめてしまったと思う。これで、三人目の辞任だと新聞各紙が書き立てている。たったの9ヶ月で三人もの大臣が辞任するのはペースが早すぎるという論調である。先日、松岡大臣が自殺したことをもっと重大に受け止めるべきではないでしょうか。辞任や自殺に至った大臣は、安倍内閣の成立に貢献した人たちばかりだという。総裁選の時に安倍氏を応援した人たちを優先的に大臣に任命したことが、このような結果に繋がったのではないだろうか。
 そもそも、一緒に政権を担う仲間の大臣が自殺せざるを得ないという状況の裏には一体何があるのか。本人しか知らない裏事情が色々あったことが十分考えられる。問題はその内容である。政治家の不正に関わる内容であったとすれば、事実を徹底的に突き詰めることが、国民の信頼を回復することに繋がるのではないか思う。場合によっては、内閣総辞職ではないでしょうか。年金のデータの不備にしても、まず、徹底的に真実を検証することをしなければ、対策も打ちようがないと思う。場当たり的に、電話相談に応じても、答えは出ないのだから無駄なことをしているような気がします。甘い政治判断が重なり、首相ご本人の政治感覚の至らなさがその都度露呈している。トップというのは、状況を冷静に判断し、信念にもとづいた決断をしなければならないのですね。