今日のオペno9

Inoue_Hideto2007-03-17

 昨日は2件のオペをしました。その一つは上下臼歯三カ所に5本のインプラントを埋入しました。当初の計画では欠損部の奥の歯を抜かずに使う予定でしたが、実際には動揺がひどく抜歯せざるを得ませんでした。診断が甘かった為に患者様に大変ご迷惑をおかけしたと反省しています。エックス線診断の限界もありますが、早めに詳しいエックス線撮影をしておくべきだったと思います。
 抜歯した部位には多くの雑菌が存在していました。この場合徹底的に掻爬しておかないと、インプラント周辺にばい菌が入ったら骨との接合がうまくいきません。骨が存在する場所を選んでインプラントの埋入を行いました。ほぼ予定どおりに埋入できました。ただ、骨の硬さが足りなかったので、即座に仮の歯を入れることはできませんでした。この方も骨を強くする為の栄養補給が必要です。おそらく40代の女性ですが、すかすかなほど粗ではありませんでしたが、決して硬いとは言えませんでした。栄養補給というのは、三石理論にのっとったビタミンとプロテインの補給のことです。
 三石巌先生は物理学者で、大学の教授を勤め多くの理科系の教科書を執筆されています。その先生が60歳の定年後、医学の分野の研究を重ね、様々な生命現象を物理化学的に解明していったのです。その成果の一つが癌の原因が活性酸素であるという説であります。最近注目されているコエンザイムQ10が生命現象に非常に有効であるということは彼が20年前に提唱したことです。彼は一般人向けにビタミン等の栄養に関する本を執筆していて、15年ほど前にその本に出会いました。病気を治すのに薬を使っていたのでは薬害がある。ビタミン等の栄養補給をすることにより、体の生命現象が活性化され、健康レベルが上がるという彼の考え方に感銘し彼の本をむさぼるように読みました。その結果わかったことは、基本的に必要な栄養として様々な種類のビタミンを多く摂取し、動物性も含んだタンパク質を補給するということでした。
 近年、このサプリメントに関する情報が急速に広がっています。安価な物の中にはは、目的の成分が含有されてはいても体に吸収されにくいものがあります。本当に体になじむ物は自然のものから抽出された物なのです。彼は様々なメイカーのビタミンを試してみたが、なかなか良い物がなく、とうとう自ら製造会社を作ってしまったのです。その会社がメグビーという会社です。この会社の製品なら、全て三石理論にのっとって作られていますので、安心できます。この会社の製品を実はインプラントを埋入した後、骨移植をした場合や骨が柔らかい場合には飲んでいただいているのです。驚くことにその後骨が硬くなっていることを経験します。患者様の多くは体全体の調子もよくなるということで、治療後も引き続き飲んでおられるのです。まさに、医療の方向性が処置から予防、薬から栄養補給へと変化しているのですね。
 手術の結果が良いか悪いかは、その方の生命力と手術者の技量にかかっているのですが、栄養補給が結果を良い方向へ導くことは確かです。様々な角度から、予後を良好にするべく努力しなければならないと考えています。それにしても、思い通りに動いてくれた手に感謝します。両親、神、スタッフ諸君に感謝します。
(株)メグビー >>