凛子（りんこ）・・・残念！

　昨日は第79回アカデミー賞の授賞式がロサンゼルスのコダックシアターで行われた。助演女優賞でノミネートされていた日本人女優、菊地凛子は残念ながら受賞できなかった。彼女は今回出演した＜バベル＞というハリウッド作品の監督（アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトウ）のファンだったらしい。この映画の出演者として、アジア系のろうあ者を募集しているということを知り、オーディションを受けて最終審査に残り、本当のろうあ者でほぼ決まりかけていたにもかかわらず、彼女の演技力に監督が惚れ込んでの抜擢になったという。彼女も手話の勉強を本格的にして、全く本当のろうあ者のような迫真の演技をしたらしい。共演したブラッド・ピットも彼女の演技力を絶賛しているという。
　アメリカでは、日本人女優として今注目度No1であるらしい。今回のノミネートで演技力を買われ、ハリウッドでの次回作＜ザ・ブラザーズ・ブルース＞の出演が決まっている。授賞式での彼女が着たドレスはシャネルからの提供だそうだ。なんと堂々とした（凛としてます！）、しかもセクシーな着こなしでしょう。女優としてハリウッド映画に出演したいという彼女の一途な気持ちが監督の目にとまり、見事にオーディションで出演を獲得し、この役作りに真剣に取り組んだ彼女の集中力と信念が、周囲の反響を呼んだのだと思う。彼女の今後の活躍に期待したい。