必然

Inoue_Hideto2007-02-20

 今日、結構ヘビーな2件のオペをしました。早めに仕事を切り上げて、ジムで歩きました。8時から約50分、5キロ歩きました。かなり早足でしたけど、体が幾分軽くなったせいか、楽に歩けました。歩きながらテレビを見ていると、NHKで歌謡曲の番組があってました。堀内孝雄石川さゆりなどが出演していました。その時画面に目が止まったのは、例の昨年の紅白で<千の風になって>を歌って、いまクラシック界では異例のオリコンチャートno1になったテノール歌手の秋川雅史氏が映っていたのです。そして、彼の歌を今日初めて聞くことができました。なんとすばらしい声でしょう。なんとすばらしい歌唱力でしょう。そして美しい姿で歌い上げるあの歌は、聞いているだけで涙が出てくるほど何かひかれるものがありました。
 毎日、この時間にNHKの番組をみるわけではないのに、なぜ、今日この時間に彼の歌を聞くことができたのでしょうか。この世のなかには偶然なんて何もない。全て必然だという言葉がありますが、まさに、今日もそのことを思い知らされました。秋川雅史というテノール歌手は決して順風満帆な歌手人生だったわけではないそうです。両親が音楽家で、小さい時から歌を歌っていたが、高校、大学時代はなかなか芽が出ず、いつかは頂点に立つぞという思いを10年ほど続けた後にテノール歌手としての名声を得たといいます。また、扁桃腺を痛めて、3度の手術を乗り越えて現在の声が回復したそうです。その彼が、クラシックの世界を飛び出して、世間の注目を浴びるようになった。これは、偶然ではなくまさに必然だったのではないでしょうか。
秋川雅史 official site>>