教育

Inoue_Hideto2007-02-12

 米国の元副大統領のアル・ゴア氏、地球温暖化の講演を1000回以上するほどの人である。ところが、彼は文科系の学生だったそうだ。大学時代、彼は政治家になるべく、文化系の学部に所属していたが、その時地学の講義を地球物理学の専門家の先生に受けているのである。そのときの経験が彼の政治家としての活動に影響を与えていたのである。日本ではどうだろう。高校の2年生になる頃から文系と理系に分かれ、文系に進んだ場合には、高等数学や地学等は講義もない。逆に理系に進んだ場合には、日本史か世界史のどちらかしか選択しない。大学受験に有利なような高校での教育方針である。
 現在、日本の政治家は大半が文科系の学部の卒業のようだ。理科系で高等数学の勉強をしたことのある人間であれば、矛盾に満ち、つじつまの合わない論法や詭弁が政治の世界で横行していることに気ずくはずである。今、世界で最も質の高い教育が行われているという北欧では、数年前、子供の学力が落ちたときに、初等教育の重要性を認識し、小学校の教員に大学院を卒業した各分野の専門家を増やしたのである。その結果、約10年くらいして、その結果が出てきている。その道のスペシャリストは物事の本質を良く理解しているので、子供や一般の人にわかりやすく教えることができるのである。現在の日本の教育を見直すのであれば、指導者の質をあらゆる角度から高める必要があると思うのですが。いかがでしょう。
 右の写真は、007<カジノ・ロワイヤル>のボンドガール、エヴァ・グリーンであります。もちろん、教育とは無関係であります。