政治の風

Inoue_Hideto2007-02-06

 先日の日曜日は北九州市長選挙であった。前民主党の国会議員である北橋氏が初当選した。自民党公明党が推薦したS氏は落選した。現職の市長の任期満了に伴う選挙で、市長から後継者として指名され、しかも自民党の幹部たちがこぞって応援した候補者が落選したのである。当選した北橋氏は、民主党を離党して無党派層の指示をうまく得た格好だ。
 当選確実の選挙事務所のテレビ映像で、当選者の後ろにいた人物は自民党の元衆院議員の大物政治家であった。その人物が中央に堂々と出ている光景に目が釘付けになった。彼は衆院議員ではないにしろ、自民党の政治家である。自民党の候補者の応援をせずに堂々と民主党の議員の応援をしていたのであろうか。そのことがすごく気になった。今回の選挙では、自民党の支持者のうちの四分の一の人が北橋氏へ投票したらしい。つまり、自民党の組織選挙が現在崩壊しつつあるということだ。
 先の宮崎でのそのまんま東現象でもわかるように、いわゆる無党派層の人たちが政治に興味を持つような兆しが見えてきたのではないだろうか。現職の厚生労働大臣が<女性は子供を産む機械>と言ったことに対し、反論をする気持ちで選挙に行った女性が数万人いたのではないでしょうか。今回の彼の発言は女性に政治への関心を高めさせる結果につながったことになる。あながち彼の発言も無駄ではなかったということでしょうか。ともあれ、女性をあなどってはいけませんなー。