テレビの影響

健康やダイエット関連のテレビ番組、<あるある大辞典>で紹介された納豆ダイエットの内容が、事実に反するものであった。放送直後、スーパーから納豆が売り切れるほどの注目度であった。私の家内も早速食卓に納豆を出すようなっていた。2週間たって、あれが全くのウソだったという謝罪が放送局からなされた。あの番組を実は私も見ていたのである。納豆自体はタンパク質なのだから、<おかしいねー>と私が言っても、テレビで立派な先生が言った言葉、あるいは実験に参加した人の言葉の方が信頼性が高かった訳である。
 テレビという媒体の効果は抜群である。前総理もこの事を良くご存知で、マスコミをしっかり利用した一人だと思う。問題は、その中身である。世間一般の人たちはすぐに影響を受ける。私のようなへそ曲がりな人は、その内容を最初から疑ってしまう。他の角度から調べたり、実際に実行した後に評価するのである。インプラントや歯科関連のマスコミ報道も同じである。宣伝の得意な先生は、とにかく人目を引くような宣伝で患者を集めます。その先生が本当に実力があればいいのですが、実力以上の内容の治療に手をつけてしまい、結果がうまくいかず、患者様が大変迷惑をしているという事例が実はあるのです。一般庶民のかたがた、くれぐれも情報に踊らされないよう、ご自分の見る目を養って頂きたいものです。