世界の中の日本

 現代はまさに国際グローバル社会である。インターネットを通じて瞬時に国際情勢がわかる。ところが日本という国にはいくつかの特徴がある。それは、列島になっており周囲を海に囲まれているということがまずひとつ。次に言葉が日本語であるということ。そして、法律が外国に外国に対しての規制が多いということである。この三つの特徴が様々な弊害を生んでいる。端的に言って世界の変化に対応できていないのである。我々の業界、特にインプラントに関する分野において、
欧米諸国で開発されたインプラントのシステムが日本に入ってくるのがほとんど2世代も古いのである。今現在日本で販売されているインプラントのシステムは約3年前のものである。新しい物が全て良いわけではないが、少なくとも諸外国の先生方はあたらしいものを使っているのだから、先進的な治療は外国の先生の後塵を拝することになるのである。
 それでは、世界のの最先端の治療をしていることにならない。日本にいて日本でしか手にはいらないものしか使わない場合には、つまり、世界の潮流についていけないことになる。そういう理由で、先進的な日本の先生方は海外へ情報収集へ行くのである。私も毎年アメリカの学会には参加しているが、その場で最新のインプラントを手に入れてきた。そのおかげで、日本で認可された頃にはすでに多くの経験を積んでいることになる。今年もその時期がきたので、渡米の準備をしなければならない。