今日のオペno17

 今日は以前インプラントのオペをした方の歯ぐきの移植を行いました。インプラントの周辺の歯ぐきが足りなくて、歯を磨く時に歯ぐきが痛いという状況でしたので、上顎の歯ぐきの表面を少し取り出して、下顎のインプラントの周辺に移植しました。この方法は、アメリカで歯周病の専門医として開業されている大学の先輩である中山先生に以前教えて頂いた方法である。今現在、当院で実施している様々のインプラントの関連の手術手技は、多くの世界中の先生に教えていただいたことの積み重ねのよるものである。自分に今まで影響を与えて下さった多くの恩師に感謝します。
 今年の二月に実施したワンナワテース<One hour teeth>、一時間インプラント。本日約1ヶ月経過して、何ら問題なく安定していました。手術しいたその日に本当の歯が入り、その後も歯型を取ったりする必要が全くありません。この方法が出来るのであれば、これほど理想的な方法はありません。我々も楽だし、患者様のとっても非常に楽です。この方の場合、下顎の奥歯が2本欠損していて、欠損のまま10年以上経過していました。このような場合、開口量が少なくなっている場合が多く奥歯の骨を削る時に操作がしにくくなります。一時間インプラントの場合、奥歯の開口量がすくない場合には適応になりません。
この写真はサージカルテンプレートといい、術前に撮影したCTのデータをもとにして作製した装置です。この装置をもとにして、最終補綴物をあらかじめ作製しておき、この装置のとおりにインプラントの埋入手術を行う訳です。所定の位置に寸分違わずインプラントの埋入をしなければなりませんので、非常に厳格な手術が必要です。この方法できっちり歯が入った時は、感動します。