ポール・J・マイヤーが成功について、定義付けしている。成功とは、定められた目標を次から次に達成してゆくことである。と以前聞いたことがある。次から次に目標を持つことが必要だし、終わりはないという意味でもある。ある目標を達成したらそれで終わりだと思った瞬間、その人は成功者とは言えなくなるのである。成功とは、物理的な満足とは少し違うようである。自分の目標をもち、それに向かって邁進している瞬間こそが成功している瞬間なのだ。
 中村天風も同じことをいっている。もうこれで良い、という状態で活きてはならないと説いている。90歳を過ぎても、もっとすばらしい人生を活きようとして前向きにならなければならないと教えている。私のような50代なんて、人生これからだという感じである。実際の今の自分の状況がまさにそうだ。歯科医師として、まだまだしなければならないことはたくさんあるし、治療法の工夫ももっともっとしなければならないし、新しい治療法についていつも研究中である。今までもずっとそのようにしてきたせいか、今の自分に年齢についてはなんら悲観はしていないし、まだまだ人生これからだと本気で思っている。このように思えるような環境に自分がいることに感謝しなければならないと思う。