一時間インプラント(One hour teeth)

 昨日、一時間インプラントの手術をしました。インプラントの埋入の手術をあらかじめ決められたとおりの位置関係に埋入し、その直後に最終的な補綴物を装着するという方法です。所要時間が約一時間ですむことで、このような名前がついています。日本では、この方法に必要なパーツが一部厚生労働省の認可がおりていないために、日本での治療はまで実施できません。私の場合、2年前に直接アメリカの学会でいち早くこの治療に必要な道具とコンピュータソフトを購入していた関係で、スウェーデンとの直接取引が出来る関係で、全てのパーツが手に入ります。あらかじめ作製しておくチタン性の上部構造もスウェーデンであらかじめ作製しておかなければなりません。万を辞して昨日、この方法を実施するに至った訳です。
 厳格な手術なので慎重に作業を行いました。途中、予期せぬ事態がおき少し時間がかかりましたが、最後の上部構造は確実に装着できました。上顎に4本、下顎に2本と3本で、合計9本のインプラントを埋入し、直後にすべての部分にチタンの上にポーセレンを焼き付けた上部構造を装着することができました。手術開始してから上部構造の装着終了までの所要時間は約4時間でした。この患者様は、79才の女性で、福岡から治療にこられますので、一度にこのような治療が出来ることは非常に価値があります。ご本人も非常に喜んでおられました。静脈鎮静法を実施しましたので、ご本人も楽だったと思います。準備段階でCT撮影やコンピュータでのシュミレーションをしてくれた副院長の坂本先生、複雑な作業の準備を手際よくしてくれた歯科衛生士の諸君、麻酔科の長畑先生、お世話になりました 患者様の良く頑張って下さいました。一日経過して、痛みや腫れ、しびれもないということでしたので安心しました。このような治療法を自分にさせていただいた神様へ感謝。