目標

 成功する秘訣について研究すると、必ずでてくるのは目標を具体的に立てることとある。しかも、その目標を鮮明に思い描くことが成功の第一歩だという。自分自信が立てた価値のある目標であれば、それを達成するためには努力を惜しまないはずである。その目標を立てるとき、以前聞いた徳田寅雄氏(徳秀会病院)によると<目標を自分の実力の百倍に設定せよ>という話を聞いたことがある。普通は目標を立てるとき、実力の少し上の所に設定し挑戦的な努力をしなければならないように自分を追い込むということが一般的である。それをなんと百倍とはいったいどういうことであろうか。
 目標を百倍にした場合、通り一遍の取り組み方では到底達成できない。百倍にするためには、発想を全く変えなければできない。具体的には、自分以外の他の人に頼まないことにはどうしようもない。つまり、組織を作り有能な協力者を何人もっているかが非常に重要になる。自分の実力が一とするならば、十倍努力すれば十の成果が期待できる。自分と同じ実力を持った人が十人いれば、百倍の目標を達成できるのである。目標を自分の既成観念を超えたところに設定すべきですね。その目標は他人にか関係ないことですから、他人からみれば無意味かもしれません。でも、自分自身で目標を大きく設定してみて、その方法を考えてみるのも面白いことです。
 ある人から依頼された、<三十人学級を実現するための署名>を百枚(一枚十人)を目標に集めています。現在、二週間経過して、70枚ほど集まりました。職員や出入りの業者の人や患者様、友人知人にご協力をいただき、80枚くらいは集まりそうです。自分の周りには、自分を支えてくれる多くの仲間がいることに感謝します。はたからみれば、そこまでしなくてもと思われるでしょうが、他の人の評価はこの際関係ありません。自分自身がこのような目標を立てた場合、取り組み方が自ずと変わるのですね。その目標のためには、いかなる努力も惜しまない、そのことだけに意識を集中することが大事ですね。