5次元の世界

 今ノーベル賞に最も近い科学者として、リサ・ランドールという人がいる。彼女の理論は、5次元などの異次元の世界が存在するというものである。現在我々は3次元の世界で生活していることはまぎれもない事実であるが、時間という次元を加えると4次元の世界で生きていることは以前からいわれていrた。彼女は、ひょっとすると異次元の世界が存在し、異次元の世界からは3次元の世界は手に取るように見えるのだが、3次元の世界に住む人間からしてみれば、5次元は見ることも出来ないし理解もできないのである 我々3次元で生きている人からしてみれば、2次元の世界を手に取るようにわかる。つまり、平面に書いた絵を上や斜め上から観察することは簡単である。しかし、2次元の世界にしかいない人にしてみれば、3次元の世界なんて理解できない。
 この難解な宇宙理論をわかりやすく解説した一般向けの書物がアメリカで今売れている。その日本語版も最近出版された。
 いわゆる超能力を持った人は将来の出来事を予言したり、離れた場所から何かを透視したりできる。不思議な世界が日常の生活の中で確かにおこっている。母親が子供の危険を予知する能力などは多くのひとが経験していると思う。様々な日常生活の中で、奇跡とも言える出来事をたびたび経験する。人間の本質である魂の存在は、物理化学的な手法でその存在を確認できるわけではない。しかし、確かに存在する霊的な現象。現在の科学技術では説明できないことも多いが、この異次元宇宙の存在がその謎を解き明かす鍵になるのではないかと感じている。中村天風が言う信念の力などこの異次元空間を行き来している道しるべではあるまいか。世界の頭脳のトップレベルの人が宇宙の謎を科学的に解き明かそうとし、非科学的なことの存在を証明する結果になるようだ。
 参考文献・・・<リサ・ランドール、異次元は存在する>NHK出版。