小倉祇園

Inoue_Hideto2007-07-22

 昨日、今日は小倉祇園であった。約400年続く伝統行事である。二十年ぐらい前は何となく廃れ気味だったが、ここへ来て盛んになっているように思う。以前は昔ながらの町内会しか山車を持てなかったのが、最近では色々な集団が新たに山車を作っている。そして、太鼓をたたく人の中に女性が多くなってきた。北九州全体で、男性よりも女性が多くなってきているように感ずるが、祇園に当事者として参加する人も女性が多くなっているようだ。
 いわゆる九州男児なる男が年々少なくなっているが、その一方で男勝りの女性は増えているようだ。男も女も関係なく、祭り好きのさっぱりした若者が多いのはよい事だ。伝統はその時代にあうように形をかえながら受け継がれていくものなのですね。かたくなに昔の形にとらわれすぎて、消滅するよりも形をかえてでも持続した方が良いと思ます。30年前までは小倉で一番の書店であった、<文化は受け継がれなければならない。>という石碑のあるナガリ書店が閉店してしまった事はなんとも皮肉なことである。この石碑だけは今でも存在しているので、時々目にするのだが、電子的な情報提供とコンビニ文化の台頭により全国の書店が減ってしまったことを通して、時代の変化を見失わないようにという教訓を感じずにはおれません。