常識 Common sense

 裁判の制度がかわり、裁判員制度が今後実施されるそうだ。裁判の現場に参加し、判決に関われるのかどうかわからないが、無作為に抽出された一般市民が裁判に協力しなければならない。この制度、敬遠する人が多いそうだ。他人の事を評価する事の重大性に押しつぶされて、自分の判断に自信がもてないというのが本音だろう。日常生活の中で、人に流されて生きている場合、この様な場面で、自分の判断を下す事は非常に困難だと思う。しかし、日頃の生活の中で流されるのではなく、自分自信の考えや判断に基づいて行動している人は、このような場面に直面しても決して慌てずに判断が出来るのではないでしょうか。
 裁判官の方がたは、法律の専門家である事は間違いありませんが、世間一般の生活や人々の生き様をどれほど理解できているかというと、疑問な場合があるのです。この裁判員制度の発足の原点には、判決が一般社会の常識と大きなズレがあってはならないという目的があると思う。世間で行われている様々なことに疑問をもったとき、本来はこうあるベキだという意見を持ち、自分の意志でいろんなことに対処する習慣を身につけていれば、次第に自分の行動に一貫性が持てるようになると思う。そして、お呼びがかかったら、積極的に裁判に参加しましょう。