今日のオペno10

 昨日は一人の患者さんに13本のインプラントを埋入しました。住まいは伊万里の方で、福岡の先生の患者様です。上顎に8本、下顎左右の臼歯部に5本のインプラントを埋入しました。早起きして頂き、福岡から小倉の私の医院まで
送って頂きました大原先生お疲れさまでした。上顎の骨が予想以上に薄かったり骨が柔らかかったりと、予定を少し変更せざるを得ませんでしたが、当初の約束通り、仮の歯を入れることができてほっとしています。今回の手術は麻酔科の先生にお願いして静脈内鎮静法を併用しました。患者様の不安もなく順調に手術が実施できましたので、下顎の埋入手術も同時に行いました。下顎も思ったよりは骨が柔らかかったですが、なんとかしっかりとした初期安定性が得られました。
 毎回思うのですが、手術というのはやってみなければわかりません。術前の診断はエックス線や模型などで十分にしていても、実際に実施してみると想定外の出来事が起こります。術前にいくつかの選択しを考えておくのですが、想定外の出来事に対してはそのとき考えなければなりません。手術中のその瞬間に判断をし、処置を実行しなければなりません。つまり、その時の精神状態により判断に差が出るのです。体調や精神の状態をいかにして平静に保つことができるかが重要になります。手術後に、手術を振り返ってみて、いくつかに反省点が見えてきます。でもその時点ではできうる限りの最高の処置だったのです。次の手術ではもと改良しなければならないといつも思います。なんとか、満足のいく手術ができたことを、神様、両親、スタッフに感謝します。そして、お手伝いいただいた大原先生、がんばっていただいた患者様に感謝します。