阪神淡路大震災

12年前の今日、阪神淡路の震災が発生しました。私はその直後に京都に行きましたので、新幹線や在来線が不通になった状態の神戸をバスを乗り継ぎながら通過した経験があります。木造住宅が傾いたり、瓦がズレ落ちたり、がれきが道路に散乱したりと、近年の都市生活ではまず目にすることのない光景を目の当たりにして、天変地異の圧倒的な脅威を実感したことを思い出します。その当時の総理大臣が他人事のようにテレビを見るだけで、何ら緊急的な指示を出さなかったので顰蹙(ひんしゅく)を買ったのですが、そのとき、全国各地から献身的なボランティアが神戸に集結した美談も残っています。自分自身、何もできないことにいらだちを感じ、当時の福岡県の歯科医師会長に歯科医師会での取り組みが不十分である事をはがきで訴えたことを思い出します。そしたら、直接、福岡県の歯科医師会長の先生からお電話を頂き恐縮したものでした。大きな災害に直面したときの人間の無力さに愕然とするのですが、その反面、多くの人が力を合わせることで大きな仕事ができるということも事実です。