法律

 昨日参議院で可決された首相の問責決議案が、今日の衆議院では内閣信任になってしまった。日本の国会の法律でのルールに従ったもので、なんら法律的には問題はない。ただ、今朝の新聞の一面にのった総理大臣の表情が気になる。何となく嬉しそうで晴れ晴れとしているではないか。参議院でとはいえ、自分を不信任する議案が可決されたにも関わらずである。参議院での可決なんてなんの意味もないというのであれば、即刻、参議院をなくしてしまえば良い。そうすれば国会の審議時間も短縮されるし、必要経費もずいぶん削減されるはずだ。
 本来の参議院の存在意義とはなんだろう。衆議院での横暴を見識のある議院たちでもう一度確認することがその存在理由だと思う。ところが、現在その本来の意義は無視され、その存在が形骸化している。法律にのとっていると胸を張るという態度はどうも腑に落ちない。法律で全てのことが解決できないことは良くあることで、民主主義の本来の目的こそが重要だと思う。