時間

 時間というのは不思議だ。例えば休日、何もしないで一日中家でゴロゴロしていても、すぐに昼の時間になってしまう。平日は分刻みのスケジュールの中でてきぱきと仕事をしている。同じ時間が同じように過ぎていったとは思えないのである。単位時間に自分ができる仕事の量と質が今よりも多くなると、今よりももっと稼げることになる。今までよりも長時間仕事をすることで今までよりも多くの仕事ができるわけでもない。集中力が高まると、短時間に多くの仕事をこなすことができるようになる。つまり、自分の生活の密度が高まることにより自分の仕事の量が大きくなるのではないだろうか。
 その一方、ゆったりとした時間は、この上もなく自分をいやしてくれる。時間に追われることもなく、ただ心をリラックスさせることで、精神の安定が得られる。つまり、集中する時間とのんびりする時間との、両方の時間をいかにして上手に使うか自分の生活の中で重要になる。この時間の使い方を上手にしない限り、人生を上手に活きることはできないと思う。今年もあっという間に6月になったことをただ、驚いている。