約束

 30年ほど前、学生時代に大学で観た<約束>というタイトルの映画があった。萩原健一ショーケン)と岸恵子が主演だった。内容はよく覚えてないが、数年後にある場所で再会を約束して、一旦別れるという設定である。その場所に岸恵子は約束どおりに待っているのだが、なかなかショーケンが現れない。何か出来事があって、警察署の中にいたのではないかと記憶している。たった一つの約束を守るという事、ある種の思いを継続的に持つという事の意味をテーマにしていたのだろう。その事を毎日毎日、思い続けるうちに、ある種の信念が価値値作られてくると思う。不幸にして約束を守る事ができなかった彼は、決して約束を忘れた訳ではない。待っている彼女は、来ないのは約束を破ったからなのか、それ以外の理由があったのかわからない。
 相手を信じて待ち続ける彼女は、きっと来ると信じている。人が人を信じるという事のすばらしさを思い起こしたものでした。例えば十年前の約束や二十年前の約束を今、実行してみてはどうだろう。何か、誰かと約束をしてなかっただろうか。時々手帳に記録している事がある。十年前に自分に対して誓った言葉、<将来は・・・になる。とか将来・・・をする。>とかいった、言葉。十年前の手帳を調べてみると。はたと、今しなければならない事が浮かんできます。自分との約束も大切ですね。